九州の玄関口としてアクセスが良く、街歩きと歴史散策の両方が楽しめる福岡。今回は「車なし」で動きやすい1泊2日のモデルコースを、太宰府天満宮を軸にまとめました。公共交通機関だけで回れるので、夜は屋台や地元グルメと一緒にお酒も楽しみたい方にも向いています。
実際、福岡は空港と市街地の距離が近いのが強みです。到着した瞬間から「もう観光が始まっている」感覚になりやすく、移動に追われるストレスが少ないのがうれしいところ。私は旅先で予定を詰め込みすぎると疲れてしまうタイプなので、このくらいの密度がちょうど良いと感じます。
このモデルコースのポイント
- 1日目は太宰府エリアで歴史と文化を深掘りし、夕方以降は博多・中洲で“福岡らしさ”を満喫
- 2日目は市内の定番スポットを無理なく回り、天神で買い物時間も確保
- 徒歩+電車+バス中心。移動がシンプルなので初めての福岡でも迷いにくい
移動としては以下の通りで、太宰府天満宮を廻るコースとしています。
福岡旅行の動き方のコツ
車なし旅で地味に効くのが「荷物の置き場」です。博多駅や天神周辺に宿を取るなら、到着後はコインロッカーや宿の預かりを活用して身軽に動くのがおすすめ。特に太宰府は参道が歩きやすい反面、人が多い日ほど“荷物があるだけで疲れる”ので、最初に軽くしておくと満足度が上がります。
- 10:00福岡空港または博多駅に到着
タクシーまたは公共交通機関で約30分
- 11:00太宰府天満宮(参拝と散策)
名物「梅ヶ枝餅」を楽しむ
- 13:00太宰府の九州国立博物館を見学
日本の歴史やアジアとの交流を展示で学ぶ
- 15:00福岡市内へ移動
公共交通機関で約40分
- 16:00櫛田神社と博多町家ふるさと館
博多祇園山笠の展示を見学
- 18:00中洲屋台で夕食
ラーメンや地元の料理を堪能
- 20:00ホテルチェックイン
中洲または博多エリア
福岡といえば太宰府天満宮ですが、福岡市内からはやや距離があり公共交通機関で約40分かかります。福岡への移動の流れでそのまま太宰府へ移動するのがよいでしょう。
私の感覚としては、到着してすぐ太宰府へ向かうと「旅が始まった!」という高揚感がそのまま景色に乗ってくるのでおすすめです。逆に夕方に太宰府へ行くと参道のお店が閉まり始めることもあるので、初日は太宰府を先に置くほうが満足しやすいと思います。
太宰府天満宮は“学問だけじゃない”見どころが多い
太宰府天満宮は学問の神様である菅原道真(すがわらみちざね)公を祀った神社であり道真公の御墓所の上に築かれています。全国で約1万2,000社ある天満宮の総本宮として知られており、平安時代に無実の罪で大宰府へ流され亡くなった道真公の御霊を鎮めるために社殿が建てられました。学問の神様として有名な菅原道真公ですが、漢詩や和歌にも優れた才能を持っていたことから文化芸術の神様としても知られています。そのため「太宰府天満宮」とアートは関係が深く、それぞれの時代のアーティストが最先端の作品を奉納してきました。境内の宝物殿では、道真公が残した貴重な品々のほか、現代アートの展示も行われています。
参道の散策もこの旅のハイライトです。食べ歩きが目的でなくても、梅のモチーフやお守り、季節の和菓子などが並ぶ景色を眺めるだけで気分が上がります。私は神社仏閣の“静けさ”が好きなのですが、太宰府は賑わいがある分、参拝後に境内の少し落ち着いた場所へ移動したときのギャップが心地良いと感じます。
名物「梅ヶ枝餅」は食べ比べも楽しい
梅ヶ枝餅は、参道のいろいろなお店で見かける名物です。焼きたては外側が香ばしく、歩き疲れたタイミングにちょうどいい甘さ。お店によって焼き具合やあんこの雰囲気が微妙に違うので、「ここはカリッとしてる」「こっちはもっちり寄り」など、つい比べたくなるのも太宰府らしい楽しみ方です。
また、太宰府天満宮に隣接する「九州国立博物館」では、日本文化の形成をアジア史的観点から捉えるというコンセプトのもと、個性的な展示を見ることができます。
九州国立博物館は、展示のボリュームがしっかりしているので、見学前に「今日はどこまで見るか」を軽く決めておくと疲れにくいです。私は全部を完璧に見ようとすると後半の記憶が薄くなるタイプなので、気になるテーマを中心に回るほうが満足できました。
夕方の博多エリアは“寄り道”が正解
太宰府から市内に戻ったら、櫛田神社と博多町家ふるさと館で「博多の歴史」をもうひとつ重ねます。時間に余裕があるなら、川沿いを少し歩いてみるのもおすすめ。日中の観光地の賑わいから、街の生活の空気に切り替わっていく感じがして、夜のごはんが一段と楽しみになります。
屋台は“1軒目”より“2軒目”が落ち着くことも
中洲の屋台は福岡の夜の象徴ですが、人気店ほど行列になることがあります。個人的には、最初から屋台だけに全振りするより、軽く何かつまんでから屋台に入るほうが気持ちに余裕が出やすいと感じます。もちろん屋台でしっかり食べるのも楽しいので、胃袋の配分は好みで調整してください。
屋台では席数が限られるので、譲り合いが大切です。長居しすぎず、混んでいるときは相席になることもあるのが屋台の文化。距離が近い分、ふとした会話が生まれるのも旅の思い出になりやすいポイントです。
- 8:00朝食
ホテルでゆっくり
- 9:30福岡市内の散策
福岡城跡(舞鶴公園)が有名!他にも福岡タワーなどおすすめできるスポットは多いです。
- 11:00大濠公園
ボート体験やカフェタイム
- 13:00福岡市博物館
「金印」などの展示を観覧
- 15:00天神地区
買い物やカフェ休憩
- 18:00帰路へ
博多駅または福岡空港へ
2日目はゆっくり市内を楽しみます。大濠公園ではボート体験やカフェでゆっくり過ごすのも良いでしょう。福岡市博物館では金印など歴史を感じられる展示を楽しみましょう。このプランではゆっくり買い物を楽しむ時間として午後に天神地区を散策しています。
2日目は「歩いて気持ちいい場所」が多いのが魅力です。大濠公園は水辺の景色が開けていて、前日に屋台や街中で賑わいを浴びたあとに行くと、空気がすっと整うような感覚になりやすいです。時間が許せば、公園の周辺を少し寄り道して、気になるカフェでのんびりするのも旅の贅沢だと思います。
福岡タワーと周辺スポットを組み込むなら
「福岡タワー」は高さ234mを誇る海浜タワーであり、地上123mにある展望室から福岡の街並みや博多湾を一望できます。青い空と海の見事なオーシャンビュー、そして夕陽が沈み目の前がだんだんと夜景に変わっていく夕暮れ時も美しいので必見です。
徒歩圏内には福岡ソフトバンクホークスの本拠地「福岡ドーム(みずほPayPayドーム)」が位置し、2020年7月には複合エンターテインメント施設「BOSS E・ZO FUKUOKA(ボス・イーゾ・フクオカ)」が開業しました。日本初登場の絶景アトラクションやフードホール、お笑いのよしもとにHKT48の劇場と、様々なエンターテインメントを楽しむことができます。
私なら、福岡タワーは「夕方寄り」にします。昼の眺めも爽快ですが、空の色が変わっていく時間帯は“その日の旅を締めくくる景色”になりやすいからです。逆に、天候が読めない日は午前中に回しておくと安心です。
天候や混雑に合わせたアレンジ
雨の日や寒い日は、博物館や館内施設を多めにすると快適です。九州国立博物館や福岡市博物館は屋内で過ごせる時間が長く、旅程の“クッション”になってくれます。混雑が苦手なら、太宰府の参拝は午前の早い時間帯を狙い、参道の食べ歩きはお昼のピークを少し外すと歩きやすくなります。
もう半日あるなら行きたい寄り道
このプラン以外にも福岡市内からは少し遠いですが柳川へ向かえば川下りを楽しめますし、北九州市では門司港のレトロな街並みを楽しむなど、1泊2日といえど季節折々の様々な体験することができます。ご自身にあった旅行プランで、ぜひ福岡を楽しんでくださいね。
個人的には、初めての福岡なら「また来たい」と思える余白を残すのが正解だと思います。福岡は“行きたい場所”が次々に出てくる街なので、全部を1回で回り切ろうとしなくても大丈夫。今回のモデルコースを軸に、気になるスポットを1つだけ足していくくらいが、思い出としてもきれいに残りやすいはずです。
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