芦原温泉の歴史と見どころ

芦原温泉 福井

芦原温泉(あわらおんせん)は、福井県あわら市に広がる北陸屈指の温泉地です。福井市や金沢方面からのアクセスも良く、「温泉街をのんびり歩いて、気が向いたら海の絶景へ」みたいな過ごし方がしやすいのが魅力。初めて訪れたときは、旅館が並ぶ通りの湯けむりと、どこか素朴で肩の力が抜ける空気感に、到着早々ほっとしました。

芦原温泉の良さは、温泉そのものはもちろん、周辺に見どころが多いところにもあります。少し足を伸ばせば東尋坊の断崖や三国の港町、家族連れに人気の福井県立恐竜博物館など、旅の目的を組み合わせやすい土地柄。温泉で体をゆるめて、観光で心を動かして、夜はまた湯に戻る――そんな往復が自然にできる場所です。

芦原温泉の歴史

芦原温泉のはじまりは明治時代。1883年(明治16年)、現在のあわら市堀江十楽(じゅうらく)付近で井戸を掘っていたところ、偶然お湯が湧き出したことがきっかけと伝えられています。そこから周辺でも温泉の掘削が進み、宿が建ち並ぶようになって温泉地としての形が整っていきました。

鉄道の開通などで県内外から人が訪れ、温泉街は少しずつ賑わいを増していきます。一方で、1948年(昭和23年)の福井地震では大きな被害も受けました。それでも復興を重ね、今の芦原温泉は「昔ながらの湯治場の面影」と「観光地としての快適さ」がほどよく混ざった温泉地として親しまれています。温泉街を歩いていると、新しい建物の合間に昔の空気がふっと残っていて、時間の層が感じられるのが個人的に好きなところです。

芦原温泉の見どころ

芦原温泉の泉質と効能

芦原温泉は、施設ごとに源泉(井戸)を持っていることが多く、同じ温泉地でも湯ざわりが微妙に違うのが特徴です。中性〜弱アルカリ性の湯や塩分を含む湯などがあり、「今日はこっちの湯が合うな」と感じる日があるのも温泉好きには楽しいポイント。湯船に体を沈めた瞬間、肩や背中の力がすっと抜けていく感覚があり、湯上がりは肌がなめらかに整うように感じました(これは個人の感想ですが、思わず何度も手の甲を触ってしまいます)。

一般的に温泉は、疲労回復や冷えのケア、筋肉痛の緩和などを目的に利用されることが多く、旅の締めくくりにぴったり。芦原温泉は「湯上がりに体の芯まで温まる」と言われるタイプの湯も多いので、寒い季節に訪れるとありがたみが増します。夜、外気に触れたときに体の内側がまだぽかぽかしていて、「ああ、温泉地に来たんだな」と実感できる瞬間がありました。

※効能の感じ方には個人差があり、体調によっては入浴が負担になることもあります。心配な方は無理をせず、短時間から試してみてください。

温泉街で立ち寄りたいスポット

芦原温泉は、温泉街を歩くだけでも小さな発見があります。私が特に「ここは寄ってよかった」と思ったのが、足湯と夜の温泉街の雰囲気。湯けむりが立つ路地をゆっくり歩いていると、旅のテンポが自然とゆるやかになります。

  • あわら温泉「芦湯」:温泉街の中心にある足湯。総ひのき造りで、気軽に温泉気分を味わえます。夜はライトアップもあり、ふらっと立ち寄るだけで気分が上がる場所です。
  • 日帰り温泉施設:宿泊しなくても湯に入れる施設があり、時間が限られる旅でも温泉を楽しめます。旅の途中で一度リセットするような感覚で入浴できるのがうれしいところ。
  • 屋台村など夜の楽しみ:温泉の後に、軽く一杯や小腹を満たせるスポットがあるのも温泉街らしさ。外の空気を吸いながら歩ける距離感がちょうどよく、「もう一回だけ湯に入ってから寝ようかな」と思わせてくれます。

芦原温泉の観光スポット

芦原温泉は、単に温泉地としてだけでなく、観光スポットにも恵まれています。周辺には自然景観が豊富で、観光と温泉を同時に楽しむことができます。

  • 東尋坊(とうじんぼう):芦原温泉から車でアクセスできる東尋坊は、福井県の名勝として有名です。断崖絶壁の景観が壮観で、海に向かって突き出した岩場の上から眺める海の景色は圧巻です。特に夕日が美しく、東尋坊で過ごす時間は、温泉と合わせて贅沢なひとときを提供してくれます。
  • 芦原温泉街:温泉街自体も観光スポットとして賑わいを見せています。温泉宿や旅館が立ち並び、街並みを散策しながら、地元の名産品を味わったり、温泉に浸かったりすることができます。温泉街には、足湯や休憩所が設置されており、散歩がてらに立ち寄ることもできます。
  • 福井県立恐竜博物館:芦原温泉から車で約1時間の距離にある恐竜博物館も、観光名所の一つです。日本で最も有名な恐竜博物館であり、展示されている恐竜の化石や模型は非常にリアルで迫力があります。家族連れにもおすすめのスポットです。

個人的には、東尋坊と温泉の組み合わせが強いです。昼間に潮風と断崖のスケール感に圧倒され、帰ってきて湯に入ると、体だけじゃなく頭の中まで静かになる感じがします。自然の「強さ」を見たあとに、湯の「やさしさ」に戻る。この対比が、芦原温泉の旅を印象深いものにしてくれました。

芦原温泉で味わいたい名物グルメ

温泉旅の楽しみを「食」まで含めて考えるなら、芦原温泉はかなり満足度が高いエリアです。福井は海の幸が豊富で、季節によって“主役”が変わります。冬は越前がに、暖かい時期は新鮮な魚介がうれしい。旅館の夕食で地物が出てくると、それだけで「遠くまで来た価値があった」と思えます。

  • 海の幸:刺身や焼き魚など、素材の良さがダイレクトに伝わる料理が多い印象です。
  • 越前おろしそば:さっぱりしていて、温泉の前後でも食べやすいのが魅力。
  • ソースカツ丼:しっかりめの味が恋しくなったときに頼りになる、ご当地定番。

芦原温泉の宿泊施設

芦原温泉には、様々なタイプの宿泊施設があり、予算やニーズに応じて選ぶことができます。高級旅館から、リーズナブルな温泉宿まで、選択肢は豊富です。宿泊施設の多くは、温泉を満喫できるだけでなく、地元の食材を使った美味しい料理も楽しめます。特に、福井県は海産物や農産物が豊富で、新鮮な魚介類や地元産の野菜を使った料理は、宿泊客にとっての楽しみの一つです。

選び方のコツとしては、「湯をじっくり楽しみたい」なら館内に複数の浴場がある宿や、露天風呂の評判が良い宿を。「観光メインで寝る場所はシンプルでいい」なら、食事付きでも手頃な宿を選ぶと満足度が上がります。私の場合は、到着してすぐ湯に入り、夕食前にもう一度、寝る前にもう一度……と、気づけば1日3回コースになりがちなので、館内移動が楽な宿が合っていました。

また、日帰り温泉を提供している施設も多いため、宿泊しなくても気軽に温泉を楽しむことができます。リラクゼーションを求める訪問客は、何度でも訪れたくなる場所です。

1泊2日で楽しむモデルコース

「温泉も観光も欲張りたい」方向けに、動きやすいイメージのモデルコースをまとめます。移動時間に余裕を持たせているので、気になった店に寄り道するのもおすすめです。

  • 1日目:JR芦原温泉駅到着→荷物を預けて温泉街散策(足湯やカフェ)→旅館で入浴→夕食→夜の温泉街を軽く散歩→就寝前にもう一度入浴
  • 2日目:朝風呂→朝食→東尋坊へ(景勝地を楽しむ)→時間があれば三国周辺へ→芦原温泉に戻って日帰り入浴やお土産→帰路

アクセス

芦原温泉へのアクセスは非常に便利で、最寄りの駅はJR芦原温泉駅です。北陸新幹線の停車駅でもあるため、遠方からでも移動のストレスが少ないのがうれしいところ。駅から温泉街へは、バスやタクシーで移動できます。車を利用する場合は、北陸自動車道の芦原ICから車で数分の距離に位置しています。周囲には観光地も多いため、温泉とともに多彩な観光を楽しむことができます。

温泉街側の拠点としては、えちぜん鉄道のあわら湯のまち駅周辺も便利です。足湯や屋台村が集まるエリアなので、「夜に少し歩きたい」「湯上がりに寄り道したい」人には相性が良いと感じました。

まとめ

芦原温泉は、明治時代から続く歴史を持ち、湯のやさしさと温泉街の落ち着いた雰囲気が魅力の温泉地です。施設ごとに湯ざわりが少しずつ違うのも面白く、何度か訪れるほど「自分に合う湯」が見つかる感覚があります。東尋坊など周辺観光と組み合わせやすい立地なので、温泉だけにとどまらない旅の楽しみ方ができるのも強み。湯にほどけ、景色に心を動かされ、また湯に戻る――そんな贅沢な往復を、芦原温泉で味わってみてください。

error:
タイトルとURLをコピーしました