北海道の中でも観光スポットとして人気が高いのが函館。今回は温泉スポットである登別温泉と一緒に楽しむ1泊2日の旅行ルートをご紹介します。なお、このモデルコースは登別で宿泊する前提のため、函館の定番「夜景」をベストな時間帯(夕暮れ〜夜)に見るのは難しめです。夜景を最優先したい方は、2日目を函館泊にするプランもあわせて検討してみてください。
このコースは「車なし」で移動できるように、JRと路線バス・市電を中心に組んでいます。移動距離は長いですが、乗ってしまえば景色を眺めながら休めるのが道南旅のいいところ。私はこういう“移動も旅の一部”のルート、けっこう好きです。
このモデルコースが向いている人
・温泉も観光もどっちも外したくない
・運転なしで北海道を回りたい
・函館は「王道スポットを昼に押さえたい」派(夜景は今回は割り切る)
・移動時間が多少長くても、効率よく2エリア楽しみたい
旅行前に知っておくと楽になる3つのコツ
①JR特急は早めに指定席を確保
新千歳空港〜登別〜函館〜新千歳空港(または函館空港)と、今回はJRの比重が高めです。繁忙期は満席になることもあるので、予定が固まっているなら指定席を取っておくと安心。自由席で座れないと、移動の疲れが一気に増えます。
②荷物は軽めが正義
登別温泉街の散策や函館市内の移動は、地味に坂や徒歩が入ります。キャリーを引きずるより、できればリュック+小さめバッグくらいが快適。荷物が多い方は、空港や駅のコインロッカー、宿の預かりをうまく使うのがおすすめです。
③冬は「歩ける靴」と「時間の余裕」を足す
雪道や凍結で、思ったより歩くのに時間がかかります。冬の北海道は早歩きができない前提で、移動と観光の間に余白を作っておくと気持ちがラクです。
- 10:00新千歳空港に到着
JR特急「北斗」で登別へ、約1時間
- 11:30登別駅から登別温泉街へ移動
路線バスで15分程度
- 12:00登別温泉街で昼食探し
地元の海鮮や定食がおすすめ
- 13:30地獄谷を散策
ゆっくり回っても余裕があります
- 15:00登別温泉街の足湯や温泉施設でリラックス
日頃の疲れを癒しましょう
- 18:00温泉旅館で夕食と宿泊
旅館の和食を楽しみます
1日目:登別温泉で「温泉地らしさ」を満喫
1日目は登別で過ごします。登別温泉は「温泉街として完成度が高い」印象で、歩いているだけでも硫黄の香りがふわっと漂ってきて、気分が一気に旅モードになります。温泉に入る前から、もう癒しが始まっている感じです。
温泉街の昼食は、海鮮はもちろん、意外と定食やカレー、ラーメンもハズレが少ない印象。個人的には、移動直後は胃がびっくりしやすいので、まずは「ほどよいボリュームの定食」を選ぶと午後が快適でした。
「のぼりべつクマ牧場」は約80頭のエゾヒグマが暮らす人気の観光牧場。個性あふれる姿を間近に見られ、中でも人間がオリの中に入ってクマを観察するガラス張りの施設は迫力満点です。世界でも珍しいヒグマ専門の博物館やアイヌ文化が体感できるユーカラの里、アヒル小屋やリス村などもあり、見どころがたくさん。屋上はクッタラ湖展望台になっており、自然の風景や、日本屈指の透明度のクッタラ湖を一望できます。
「地獄谷」は活火山・日和山の噴火によって誕生した直径約450m、面積約11ヘクタールに及ぶ爆裂火口群です。噴気の吹き出し口が数多くあり泡を立て煮えたぎる様子から「地獄谷」の名で呼ばれるようになりました。遊歩道を進むと終点に「鉄泉池」と呼ばれる間欠泉があり、硫黄の香り漂う蒸気が立ち昇る高温の湯を間近に見ることができます。北海道らしいダイナミックな自然に圧倒されます。
時間と体力に余裕があれば、地獄谷周辺はもう少しだけ足を伸ばすのもおすすめです。遊歩道は整備されていますが、天候によって滑りやすい日もあるので歩きやすい靴で。私は「もう少しだけ」と延長して、結果的に温泉がより気持ちよくなりました(歩いたぶん、しっかり温まる感じがします)。
翌日は朝早いため、夜更かしは厳禁です。温泉地はつい長湯したくなりますが、2日目は長距離移動なので、早めに休んで回復に回すのが正解。
- 7:30朝風呂と旅館で朝食
移動が早いので寝坊しないように!
- 9:00函館へ移動
JR特急「北斗」、約2時間半
- 12:00函館市内でランチ
海鮮丼や塩ラーメンがおすすめ
- 13:30函館山ロープウェイで山頂へ
天気が良ければ絶景が見られます!
- 15:30五稜郭公園を訪問
函館市内をゆっくり楽しみましょう
- 17:00帰路へ
函館駅から新千歳空港へ移動(特急で3時間程度)。なお函館空港を利用することもできますが、航空便は非常に少ないです。
- 20:00新千歳空港
お土産を買って帰りましょう
2日目:函館は“昼の王道”をテンポよく回る
2日目は朝から函館へ移動します。余談ですが、北海道観光で候補としてよく挙げられる函館は、道内の他のスポットから離れており、効率よく回るにはスケジュールにあらかじめ組み入れておく必要があります。今回のように「登別泊→函館観光→戻る」は、移動は長いけれど、2エリアをきっちり体験できる組み方です。
函館到着後は、まずランチで一息。海鮮丼はもちろん、塩ラーメンも“旅のテンションを上げてくれる”ご当地感があります。私は迷ったら「今日はどっちの気分?」で決める派で、寒い日はラーメン、天気がいい日は海鮮、がしっくりきます。
「函館山」は函館市の南西部にあり、「世界三大夜景」のひとつとして有名です。左右に海を眺めながらくびれのある函館を見下ろすことができ、夜景だけでなく昼の景色も美しいと評判です。この山頂に続くロープウェイは、125人乗りの大きなゴンドラで支柱がない造りとなっているため、ぐんぐん遠ざかる街並みをガラス越しにゆったり眺められます。
このモデルコースでは昼に函館山へ上がりますが、昼の景色もかなり爽快です。空と海が近くて、街の“くびれ”がよく分かるのが面白いところ。夜景の混雑が苦手な方は、あえて昼に行くのもアリだと思います。
函館といえば五稜郭が有名。五稜郭タワーでは、ただ五稜郭の星形を確認できるだけではなく、五稜郭にまつわる歴史を学べ、限定メニューや老舗レストランの味も楽しめるスポットです。五稜郭公園を訪れるなら合わせてぜひ立ち寄りましょう。
五稜郭公園は季節で表情が変わります。春は桜、夏は青々とした緑、秋は色づく景色、冬は雪景色と、同じ場所でも印象がガラッと変わるタイプ。私は「タワーで全体を見てから公園を歩く」順番が好きで、星形を頭に入れてから散策すると、歩いている道が“ちゃんと星の一部”に思えてテンションが上がります。
夜景も見たい人へ:現実的なアレンジ案
「やっぱり夜景も外せない…!」という場合は、思い切って次のどちらかに寄せると満足度が上がります。
・函館に1泊する
2日目の夕方以降を夜景に使えるので、王道の流れが組めます。翌日は函館朝市なども楽しみやすいです。
・登別観光を少し削って早めに函館へ
登別の散策をコンパクトにして、2日目の函館到着を前倒し。夕暮れの時間帯に函館山へ上がるのが狙い目です(季節で日没時刻は変わるので、そこだけ事前チェック推奨)。
帰りの移動で疲れないための小ワザ
函館→新千歳空港は特急で約3時間。ここで体力が尽きがちなので、私は「函館駅で飲み物と軽食を確保してから乗る」派です。車内販売がない区間もあるので、乗車前に準備しておくと安心。座席に座れた瞬間、旅の勝ちが確定します。
また、函館空港の利用も選択肢にはなりますが便数が少なめです。予定が合えば時短になりますが、便の時間が合わないと逆に慌ただしくなることも。自分の旅行時間(帰宅時間)と相談して決めるのが良いと思います。
この旅のまとめ
登別温泉と函館は、どちらも“北海道らしさ”が分かりやすいエリアです。登別で温泉と火山の迫力を味わって、函館で港町の空気と定番観光を押さえる。移動は長めでも、1泊2日で景色の違いを楽しめるのがこのルートの良さだと思います。
あとは体力配分だけ意識して、無理に詰め込みすぎないこと。温泉に入って、景色を見て、美味しいものを食べて、ちゃんと寝る。結局それが、いちばん贅沢な北海道旅だったりします。
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