東京スカイツリーの歴史と見どころ

東京スカイツリー 東京

東京スカイツリーは、東京都墨田区押上にそびえる高さ634mの電波塔で、今では東京観光の定番としてすっかり街の風景に溶け込んでいます。初めて近くで見上げたとき、想像以上に「細いのに高い」シルエットに思わず足が止まりました。遠くから眺めていると優雅なのに、足元に立つと見上げる角度が急すぎて首が追いつかないほど。電波塔としての役割を担いながら、展望施設、商業施設「東京スカイツリータウン」、グルメやエンタメまでまとまっているので、半日でも1日でも楽しみ方を組み立てやすいスポットです。

この記事では、東京スカイツリーの歴史や建築のポイントを押さえつつ、実際に歩いて感じた「こう回ると気持ちいい」「ここで写真を撮ると映える」といった体感ベースの見どころも交えて紹介します。

東京スカイツリーの歴史

東京スカイツリー建設の背景

電波塔の必要性

  • 東京スカイツリーの建設は、地上デジタル放送への移行を見据え、従来の送信環境では電波が届きにくくなる課題に対応する目的から計画が進みました。
  • 都心部では高層ビルが増え、電波が遮られやすい状況もあり、より高い位置から安定して送信できる新たな電波塔が求められました。

墨田区の選定理由

  • 建設地として押上・業平橋地区(墨田区)が選ばれたのは、交通アクセスが良く、浅草などの観光地にも近いという立地の強さが大きな理由のひとつです。
  • 下町の雰囲気が色濃いエリアで、地域のにぎわいづくりにつながる都市開発としての意味合いもありました。

名称の決定

  • 2008年に全国投票が行われ、「東京スカイツリー」という名称が多くの票を集めて決定しました。空へ伸びるイメージと、親しみやすい響きが合わさっていて、呼ぶたびに少しだけ気分が上がる名前だなと感じます。

設計と建築の詳細

設計の特徴

  • 設計・監理は日建設計、施工は大林組が担いました。
  • 外観は、下部が三角形から上部で円形へと変化する独特の形状。伝統的な日本建築の美学にある「そり」「むくり」の考え方を現代的に読み替えたデザインとされ、近未来的なのにどこか和の落ち着きも感じられます。
  • 地震や強風に備えた構造として、「心柱制振」という五重塔の知恵に着想を得た仕組みが採用されています。実際に見上げると、軽やかに見えるのに“揺れに強い”というギャップが面白いポイントです。

高さ634mの決定とその意味

  • 高さ634mは「むさし」の語呂合わせに由来し、かつてこの地域が武蔵国に含まれていた歴史ともつながっています。
  • 覚えやすい数字でありながら、地域性も含ませているのが粋で、展望台から街を眺めると「ただ高いだけじゃないんだな」と納得感が増します。

建設の工程

  • 2008年7月に着工し、2012年2月に竣工。一般向けの開業は2012年5月22日です。
  • 建設期間中の2011年3月には東日本大震災が発生しました。工事中の大きな揺れを経験しながらも、計画された耐震・制振の考え方が活かされる形となり、「安全のための技術」が観光名所の土台になっていることを改めて感じます。

東京スカイツリーの構造

建設と設計

東京スカイツリーは、電波塔としての機能に加え、街に開かれた観光施設としての役割も強く意識されています。足元には商業施設が広がり、駅から地上階へ出た瞬間から人の流れが自然に「タワーへ向かう道」になっているのが印象的です。初めて訪れた日は、案内表示を追っているつもりなのに、気づけばスカイツリーの方向へ吸い寄せられていました。

展望台へ向かうエレベーターは、上昇の速さに思わず笑ってしまうほど。体感としては「耳がキュッとする前に着く」感覚で、到着した瞬間に視界がぱっと開けます。地上のにぎわいが、急にミニチュアみたいに見えるあの切り替わりは、何度でも味わいたくなるポイントです。

展望施設の構造と特徴

展望フロアは大きく2段構成で、地上350mの「天望デッキ」と、地上450m付近の「天望回廊」を楽しめます。さらに天望回廊には、最高到達点451.2mの演出空間があり、「ここまで上がったんだ」という達成感がきれいに演出されています。

天望デッキ(地上350m)

最初に到達する天望デッキは、東京の街並みを「地図ではなく風景」として掴める場所。隅田川の曲線、橋の連なり、浅草方面のにぎわいまで、東京の“東側”の表情がよく見えます。晴れた冬の日は空気が澄みやすく、遠くまで抜ける視界に思わず深呼吸したくなりました。

個人的にテンションが上がったのはガラス床。真下をのぞくと、足元の感覚がふわっと軽くなって、ちょっとしたスリルが味わえます。苦手な人は無理しなくて大丈夫ですが、平気な人はぜひ一度だけでも。

天望回廊(地上450m付近)

天望回廊は、ガラス張りの回廊をスロープでぐるりと歩いて上がっていく構造で、景色が少しずつ高くなっていくのが楽しい場所です。エレベーターで一気に上がるのと違って、「自分の足で空に近づいていく」感覚があるので、同じ眺めでも記憶に残りやすい気がします。

最高到達点付近は光とガラスの演出が効いていて、記念撮影の空気もどこか特別。混雑時は立ち止まりづらいこともあるので、写真を撮るなら周囲の流れを見ながら、さっと撮ってさっと譲るのが気持ちよく楽しむコツです。

なお、景色をしっかり味わうなら「昼→夕方→夜」の時間帯がいちばん贅沢。夕焼けで街が柔らかい色になり、そこから一気に夜景へ切り替わる瞬間は、東京が“巨大な生き物”みたいに脈打つ感じがして、妙に見入ってしまいました。

また、外から眺めるライトアップも見逃せません。通常は「粋」「雅」「幟」の3つを軸に日替わりで点灯し、同じ場所でも日によって雰囲気が変わります。展望台で夜景を見たあと、地上に降りてから少し離れた場所でスカイツリーそのものを眺め直すと、旅の締めがきれいに決まります。

東京スカイツリーの見どころ

ショッピングとグルメ

展望台だけで帰るのは少しもったいないのがスカイツリーの良さ。ふもとの「東京スカイツリータウン」には、買い物と食事、エンタメがぎゅっと詰まっていて、天候に左右されにくいのも助かります。雨の日に予定が崩れても、ここなら「むしろ当たりの日だったかも」と思えるくらい選択肢があります。

東京ソラマチ

「東京ソラマチ」には300以上の店舗が集まり、雑貨やお土産、スイーツ、カフェまで幅広くそろいます。歩いているだけで「次はあれ食べたい」「これ家に置きたい」と欲が出てきて、観光のはずが普通に買い物欲に火がつきました。時間に余裕があるなら、展望台の前後どちらかでソラマチ散策の枠をしっかり取るのがおすすめです。

同じ敷地内には、すみだ水族館やプラネタリウム「天空」などもあり、「高いところが苦手な同行者がいる」「子どもが飽きないプランにしたい」というときにも組み立てやすいのが魅力です。

グルメ

スカイツリー周辺は、気軽なフードからしっかり食事まで選びやすいのがありがたいところ。個人的には、展望台で景色を見たあとに「いったん甘いもので落ち着く」流れが相性抜群でした。高い場所でテンションが上がった状態で食べるスイーツって、なぜか普段よりおいしく感じます。

夜に訪れるなら、食事の時間帯を少しずらすのも手。夕方はどこも混みやすいので、早めに軽く食べてから夕景を狙うか、夜景を見終えてから遅めの時間にゆっくり食べると、体感の満足度が上がりました。

アクセスと周辺の観光スポット

東京スカイツリーへは、東武スカイツリーラインのとうきょうスカイツリー駅、または押上(スカイツリー前)駅が最寄りで、駅から徒歩ですぐ。初めてでも迷いにくく、電車移動の観光ルートに組み込みやすいのが強みです。

周辺は、浅草寺や雷門、隅田公園、隅田川沿いの散歩道など、歩いて楽しいエリアが連続しています。おすすめは「午前は浅草→隅田川を渡ってスカイツリー→夕方は展望台→夜はライトアップを外から見る」という流れ。下町のにぎわいと、未来っぽいランドマークの対比がきれいにつながって、1日が濃くなります。

写真好きなら、少し離れた場所からの“全身”撮影もぜひ。近くで見上げる迫力もいいのですが、橋や川沿いからスカイツリーが空に刺さっている構図で撮ると、東京らしさが一枚に収まりやすい印象でした。

まとめ

東京スカイツリーは、電波塔という都市インフラでありながら、展望体験、買い物、グルメ、周辺散策までまとめて楽しめる“旅の拠点”のような場所です。歴史や設計の背景を知ってから訪れると、ただ眺めるだけでは気づきにくい「形の意味」や「高さの理由」まで腑に落ち、見上げたときの感動が少し増します。

私自身、行く前は「高いところに上がって景色を見る場所」という印象でしたが、実際は“東京の東側を丸ごと味わう起点”でした。昼と夜で表情が変わる景色、日替わりで雰囲気が変わるライトアップ、下町の空気と未来的な造形の組み合わせ。予定をぎゅうぎゅうに詰めなくても、ここだけでしっかり旅の満足感が作れます。東京観光の定番として選ばれ続ける理由は、行ってみると素直に納得できるはずです。

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